「また来たのか」
シュンヤはさっきまで泣いていたことをさとられないように、呆れ声で言った。
「いいだろ。どうせお互いに暇なんだから」
ユウキはそう言うとシュンヤのベッドの隅っこに座った。
ベッドマットが沈んでシュンヤの体が少し斜めになるけれど、ユウキはおかまいなしだ。
「トランプ持ってきたんだ。スピードしようぜ」
「いいよ」
ユウキはシュンヤが1人で寂しい時によくここへ来る。
まるでシュンヤの気持ちを見て言るかのように感じられて、少し不思議だ。
2人はベッドの上にトランプを並べて少しの間遊んだ。
けれど2人でできるトランプゲームは限られていて、すぐに飽きてしまう。
「ちぇっ。また俺の負けか」
ユウキは舌打ちをしてトランプを片付けはじめた。
「ユウキは弱いのにスピードばかりやりたがるよな」
「だって、2人でやって面白いトランプゲームってそんなにないだろ」
仏頂面で答えるユウキにシュンヤは頷く。
つい『今度クラスメートたちが来ているときに遊ぶか』と言いそうになって、言葉を飲み込む。
ユウキの友人たちも月に何度か来てくれているようだけれど、シュンヤほど頻繁じゃない。
シュンヤはさっきまで泣いていたことをさとられないように、呆れ声で言った。
「いいだろ。どうせお互いに暇なんだから」
ユウキはそう言うとシュンヤのベッドの隅っこに座った。
ベッドマットが沈んでシュンヤの体が少し斜めになるけれど、ユウキはおかまいなしだ。
「トランプ持ってきたんだ。スピードしようぜ」
「いいよ」
ユウキはシュンヤが1人で寂しい時によくここへ来る。
まるでシュンヤの気持ちを見て言るかのように感じられて、少し不思議だ。
2人はベッドの上にトランプを並べて少しの間遊んだ。
けれど2人でできるトランプゲームは限られていて、すぐに飽きてしまう。
「ちぇっ。また俺の負けか」
ユウキは舌打ちをしてトランプを片付けはじめた。
「ユウキは弱いのにスピードばかりやりたがるよな」
「だって、2人でやって面白いトランプゲームってそんなにないだろ」
仏頂面で答えるユウキにシュンヤは頷く。
つい『今度クラスメートたちが来ているときに遊ぶか』と言いそうになって、言葉を飲み込む。
ユウキの友人たちも月に何度か来てくれているようだけれど、シュンヤほど頻繁じゃない。



