「お、お母さん何言ってるの!?」

私がセクシーなんてあるわけないのに!

「あら~?真彩は本気出したら色気も凄いのよ~?」

い、色気……。あ。そっか。お母さんはきっとどこか具合が悪いんだ。だからあり得ないことを連発するんだ…!

私は勝手に自己解決した。

「そ、そんなことより!お見合いは何時からなの?」

今は朝の10:15ぐらいだけど…

「11:30から華杉(かすぎ)旅館でやるわよ。」

華杉旅館…確かお高いところだよね。そんなところでやるなんて凄いな…

そして準備ができたので私たち家族は、華杉旅館へ早めに行くため少し、早くに出発した。

旅館に着いたのは10:50頃だった。

「お、大きいね。」

池もある…。凄い綺麗。鯉もいっぱい泳いでる……豪華だなぁ~

「そうね。転けないようにするのよ?」

うっ!着物はあんまり着慣れないから転けないとは言い切れない… 

「努力します…」

それにしても凄く良い雰囲気だなぁ~。私この旅館好きかも。

「まだ、時間あるならすこしだけ回ってきてもいい?」

「いいけど、あんまり長い時間回ってたらダメよ。早く来た意味がなくなっちゃう…」

「分かった…」

私は早速さっき通った池の方に行った。

池の上に橋もある…。少し行ってみようかな…。

私は橋の上に行き池を眺めた。