時は少し遡り、舞台は日和が転校前に通っていた高校へと移る。




教室には白矢、美華、紬、凛の4人がなにやら日和について話していた。






「いいなー白矢くんだけ日和のところに行けて」






そう話すのは日和の友だちの1人、凛。







「仕方ないでしょ。うちらはその日補習なんだから....」






落ち込む美華の肩に手を置いて同情する紬。







「美華落ち込まないで。冬休みには会えるんだから。ここは白矢くんに任せよう。てことで任せたよ!」





「任せたって....ただ文化祭に行くだけだろ」





「「「羨ましいんだよ!」」」




ビクッ!




そう、白矢は日和に内緒で文化祭に行くことになった。美華たちは残念ながら追試。






日和を独り占めする白矢に嫉妬心を抱きながら、白矢を送り出すことにした。






「ようやく会えるな」






引っ越す時に撮った写真を見ながら白矢は呟いた。日和がどんな反応するか、悪い虫がついていないか心配な白矢。





そんなこんなで、時は過ぎ、いよいよ再会の時がやってきた。