最強総長に、甘く激しく溺愛されて。 - RED KINGDOM -

よかった……。
疑われてると思うと、冗談に聞こえないんだよお。



「えっじゃあ、もう1つの実験説?って…?」

「、……」


廊下が静けさを取り戻す。

返事がくるまでがやけに長く感じた。



「QUEENの空席を埋めるための第一歩ってところかな」

「……、はあ」

「無知な転校生は害がないから、試し置きにちょうどいい。京町が考えそうなことだね」


試し置き……。

怜悧くんが優しくしてくれたのは、私のことを覚えてるからなんじゃないかと、どこかで期待してたけど、そうじゃなくて。

ただ単純に、都合がよかったから……。



言葉の意味がすべて理解できたわけじゃないけど、なぜかストンと腑に落ちた。

納得したからこそ、ショックが大きい。

覚えられていないのは想定内でも、利用するための優しさだったんだと思うと……。