「校舎からは少し離れてる。寮かな。たぶん、まだそんなに火は広がってない……。あ、電話だ」
そう言うとスマホを持って、廊下のほうへ。
「火!? え、え、火事なの……っ?」
ていうか、黒土くんどこ行くの!?火事なら危ないよ!
思わずあとを追いかけた。
『火災報知器が作動しました。現在、出火場所を確認しています。生徒のみなさんは落ち着いて、教室に待機をお願いします。繰り返します――』
放送が流れ始めたものの、もう教室を出てしまった私たち。
「はあ? なんでるなこまで来てんの」
「だ、だってぇ……黒土くんがひとりで出ていくから…… 危ないし、引き止めなきゃと」
ジト目で見つめられる。
「引き止めても無駄でーす。おれはちょっと人に呼ばれたから行ってくる」
そう言うとスマホを持って、廊下のほうへ。
「火!? え、え、火事なの……っ?」
ていうか、黒土くんどこ行くの!?火事なら危ないよ!
思わずあとを追いかけた。
『火災報知器が作動しました。現在、出火場所を確認しています。生徒のみなさんは落ち着いて、教室に待機をお願いします。繰り返します――』
放送が流れ始めたものの、もう教室を出てしまった私たち。
「はあ? なんでるなこまで来てんの」
「だ、だってぇ……黒土くんがひとりで出ていくから…… 危ないし、引き止めなきゃと」
ジト目で見つめられる。
「引き止めても無駄でーす。おれはちょっと人に呼ばれたから行ってくる」