「私が聞いてるの知ってて、せいせいするなんて言ったのっ? やっぱり嫌いなんじゃん!」

「俺になんにも言わずに、お前がひとりでこそこそしてたからだろ、小学生そんな大人じゃねぇって」

「うう、……」


ほんとに嘘だって思ってるわけじゃないの。

ただ、いきなり嬉しいことがあったら、嘘だったときが悲しいから確かめちゃうだけなの……。



七原さんがなだめるように言う。



「まあまあ月ちゃん信じてあげて? 怜悧をKINGに指名したとき、一回拒まれたんだよね。なんでって聞いたら、俺はQUEENを指名できないからって」


「え……」


なにそれ、知らないよ……!