「……やっぱり、絢人くんはREDのことが大好きなんじゃん……」
「るなこがそう言うんなら、そうなんだろーね」
「……勝手に飛び込んできて、私の自業自得だったのに守ろうとしてくれたの、嬉しかった」
「るなこは特別だからね。おれは、るなこが信じてくれただけでよかった。これは本当に、本当のハナシ」
優しい絢人くん。
最後に笑顔を向けて、早く怜悧くんのとこに行きな、と促してくれた。
「絢人くんも一緒に行こうよ」
「なに言ってんの。裏切り者に居場所なんてないよ」
「それでも、みんなとは1回ちゃんと話すべきだよ。きちんとケジメつけないと、この私が許さないからね」
無理やり腕を引っ張ると、はあ、と長いため息を落とされる。
「下僕のくせに偉そうに」