「やだっ、怜悧くんがどこにいるのか教えて! 無事なんだよね……っ? こんなところで喧嘩なんかしてないで、早く赤帝に戻らなきゃ……。できれば、絢人くんも一緒に……!」


「っ、いつまでふざけたこと言ってんだよ! おれに変な期待持ってんなら今すぐ捨てろ!」


「だって絢人くんは……、REDのこと、大好きだったじゃん……!」



「じゃあ本当のこと教えてやる。昨日、京町を襲ったのは黒帝だ。そして、お前が大好きな怜悧くんを刺したのはおれなんだよ」



吐き捨てるみたいにそう言った。