笑っていたかと思えば、車を降りた瞬間、表情は一変。 「さ。うちの可愛い弟を、返してもらいに行きますか」 ぺろりと上唇を舐める。 据わった目が、黒帝の真っ黒な壁を見つめていたーー。 「赤帝3年の七原了だ。うちの黒土が世話になったみたいだな」 旧校舎の入り口に立ち、出迎えたBLACK KINGDOM のメンバーたちに静かに告げた。 この人は……本当に伝説らしい。 その言葉だけで、周りの空気が凍りつくのがわかった。