「……さん、………本田さん!!」
授業中、名前を呼ばれてはっとした。
「え? あ……」
「なにぼーっとしてるの! 教科書75ページから読んでって、さっきから言っているでしょう」
「す、すみません……!」
ぼーっとしてたわけじゃなくて、考え事をしていて気づけなかったの。
三好くんに言われた通り授業に出てみたものの、当然集中できるわけもなく。
もし、巫くんと合流できてなかったら、怜悧くんは今頃ひとりで喧嘩してるのかと思うと、いても立ってもいられない。
そして……。
どう考えても……絢人くんが裏切るわけはないって思うんだ……。



