「一応、了くんにも連絡した。最近は体調も安定してるから、出てこれそうだって」
「そう、なんだ……」
最強だってウワサの七原さん……。
それなら、だいじょうぶなのかな……。
「チャンるなは普通にね」
と、三好くんは繰り返した。
抗争って……もし始まったら、絢人くんはどうなるんだろう。
「ねえ、ヘンな質問かもしれないけど……絢人くんが本当に黒帝側にいたとしても、事実を受け止めて終わりじゃ……だめなの? どうして抗争なんかするの……?」
わかんない。
この世界のことなにもしらないから、
喧嘩なんかしないで平和にしてればいいじゃん、と思ってしまう。
「裏切りにはけじめが必要なんだよ。終わらせなきゃいけない……オレたちの世界にはそういう決まりがある」
冷たい声だった。
「黒土絢人が敵ならおれたちは迷いなく潰す」