眠りについたのは明け方だった。 眠れたと思えばすぐに襲ってくるアラーム。 重たい頭で、このまま休んでしまおうかとも考えた。 それでも体を起こしたのは、ドンドン、と慌ただしく扉を叩く音が聞こえたから。 「チャンるな、いる!?」 三好くんにしては珍しく焦った声に、ただごとじゃないと胸騒ぎが起こる。