絢人くんも言ってたように、QUEENの存在はそんなに軽いものじゃないでしょ。
それでいいだろって、テキトウに決めるのは、おかしいよ……。
「でも、京町くん……忘れられない好きな人がいるって、聞いた」
「……ああ、そうだな」
ぎゅ……と強い力で心臓を掴まれたくらいの苦しさが襲う。
「ど、どのくらい……好きなの？」
冷静を装うために墓穴を掘って、
「……さあ」
「さあじゃ、わかんないよ」
一周回ってむきになってしまって、一瞬で後悔する。
答えなくていいと言おうとして、間に合わなかった。
「一生……」
「……え？」
「一生、……そばにいたい……」
ぐらんと視界が揺れる。
座ってるのに倒れそうだった。
