「前も言ったけど寝るならベッドで寝ろよ」
「ああ、えっと、そうしなきゃって思うんだけど、課題をやってたら、究極に眠くなって……我慢できなくて」
「……、警戒心って言葉知ってるか?」
「う? ん、 知っ……てる」
「テーブルにあったの、確か数学の課題だったな」
「そ、そうなの。……明日の授業で当てられるから、解かなきゃと思って。それで、結局解けないまま眠っちゃったみたいで、やばやばすぎて、アハハ」
自分でわかるくらい声が震えてる。
言葉も詰まり詰まり。
そうじゃん、私は大問5を放置するわけにはいかない。急に現実が見えてきて、ぽわんとしてた脳内がちょっとだけ冴えた。
「私、もっかい解いてみるね、」
「起きなくていい」
「やっ、でも」
「もう電気消してんだからよせ。それにな、さっきわかんなかったならどーせ今もわかんねえよ」
う……っ確かに。
怜悧くんが眠ってる横で電気つけるのは迷惑だし、なんせ解ける気がしない。



