結果的によかった……のか、な。

なんにせよ、絢人くんたちは私を助けにきてくれたんだ。あとでお礼言わないと……。


「不満そうな顔して。るなこ、おれに下僕呼ばわりされたのがそんなに気に入らなかった?」

「下僕って言われて喜ぶ人いないと思うよ」

「結構つれないよね。そーいうの、おれ大好き」


またテキトウなこと言って……。
絢人くんの扱いもちょっと慣れてきた。



「せっかくできそうだった友達も、また離れてって。まあ、るなことしてはいい気分じゃないだろうね、そりゃあ」

「いやでも、助けてもらわなかったら、私あのまま々延と椅子を蹴られてたかもしれないし……」


「おれたちも3人がかりで制牽して、やりすぎたとは思うよー。けど本来、QUEENには指一本だって触れさせないもんだし」


トーンを落として、それこそ諭すようにそう言った。

REDの話をするときの絢人くんって、やっぱり真剣な顔をしてる。

それほどREDは絢人くんにとって大事な場所なんだろうな……。

かと思えば


「ま、るなこはQUEENじゃなくておれの下僕だけど」


屈託のない笑顔を見せてくるから
ちっとも憎めないなあとつくづく思った。