絢人くんの後ろから、もうひとり、ふたり、と見知った男の子が現れる。
「QUEEN不在で校内の治安が悪化してるってウワサ、ほんとだったんだ。びっくりするくらい目に余る行為だね」
ほんのりジャスミンの香り、圧倒的気品と色気を兼ね備えた三好くん。
「クラス棟久々に来たー! てか、絢人クン、るなたそと一緒のクラスとかずるい!! 僕もこのクラスになりたい!!」
今日もどでかいヘアクリップ、マイペースに超元気な巫くん。
教室にいるみんながみんな、あ然と固まってる。
なんで幹部がここにいるのか、って目が言ってる。
状況が呑み込めない私をよそに、3人ともこっちに集まってくるけど……。
「ハイどいてー、そっちもどいてー。おれ席に座りたいからどいてー」
どかっと着席した絢人くん。
同じクラスの絢人くんはひとまずいいとして、三好くんと巫くんはどうしてここに?
「今日は見逃してあげるけど、今日だけだから。次はないよ、覚えておいて」
私に突っかかってきた女の子たちに、三好くんがにこりと諭すと、彼女たちはロボットみたいにコクコクと頷きながら退いていく。



