もしかして同じ学校の子たちかな……?


いったいなんの話やら、さっぱりだったけど。




「てかやばいって! 早く寮に戻んないと無断外出バレちゃう!!」

「だね! 走ろ、寮まで競走じゃ~!」



ううう、仲良しでうらやましいよお……。

女の子たちの姿を目で追いながら、ふう、と密かにため息を落とす。



明日は転校初日。こうしてひとり、新しく通う赤帝高校の寮に向かっている。


私、友達できるのかな……。

ふと、そんな不安に駆られ、ひとりでとぼとぼ、歩いていたときだった。




――ヴォン、ヴォォン!

――ドドドドドドドド……!



後方から、地響きにも似た爆音が聞こえてきた。