怜悧くんは本当に2日間戻ってこなかった。
部屋に誰かが訪ねてくるようなこともなく、平穏だけど孤独な週末はやけに長く感じて。
――月曜の朝。
登校すると、楽しそうな笑い声が聞こえてくる。
人の気配にこれほど安心する日が来るとは、思わなかった。
人が恋しかった……!!
今日こそ授業まじめに受けて、高校生らしい生活を送るんだもんね!なんて、ひとりで呑気に考えていた。
けれど、そんな場合じゃないことに気づいたのが3秒後。
「ねえ聞いた!? QUEENの席が埋まったって……!!」
言葉の意味を理解したあと、さあああ……と静かに血の気が引いていくのがわかった。
「えっ。それさすがに冗談でしょ?」
「違うってば! 昨日の夜、QUEENの部屋に灯りがついてるの見た子がいるんだって!!」
「たまたま幹部の誰かが入ってたとかじゃないの?」
「そう思いたいけどさ~」
どうしよう、迂闊だった。
夜景が綺麗だったから、昨日はカーテンを開けて外を眺めてたの。
廊下をすり抜けて、自分の教室へ急ぐ。



