最強総長に、甘く激しく溺愛されて。 - RED KINGDOM -

まあそうだよね。

QUEENの部屋を借りてるだけの女に、ベラベラ話すことじゃないか。



「そ、そういえば、QUEENの部屋すごくてびっくりした! 特にベッド、あれって本当のお姫様みたいで……っ。でも、広すぎて落ち着かなさそうだなあ、とか。エヘヘ、沢贅な悩みを持ちそう」


話題転換しなきゃと、ひとまず部屋の感想を述べてみる。



「まあアレはふたり用だからな」

「え、ふたり用、」

「この寮は初めからそういうふうに作ってある。古文でも習ったろ、夜は、男が好きな女に会いにいく時間だって」

「な……なんてこと、そうだったの!?」



そういえば私も習った記憶があるかも……。

「男の人は夜になったら好きな女の人の家を訪ねて、一晩一緒に過ごすんだよね。問婚妻っていうんだっけ? 夜の逢瀬ってステキだよね!」



あの人は今夜来てくれるかしらとか、
貴方と少しでも長く一緒にいたいから、夜が明けないでほしいわとか。

昔の女の子たちは俳句だったか和歌だったか、そんな切なくて甘い唄を詠んでたんだよね。



「夜に好きな人が自分を訪ねてきてくれるなんて、そんな幸せはないよね……」


つい本音が零れてしまって、払咳いで誤魔化した。