最強総長に、甘く激しく溺愛されて。 - RED KINGDOM -

私の声と一緒に、テーブルの向かいに座った怜悧くんも同じようにしている。

礼儀正しいところも変わってないなあとか、些細な気づき一つひとつが嬉しい。


内心かなり舞い上がりながら二口目を食べて、紙カップのホットミルクに手を伸ばした

――ときだった。


顔を上げれば、黒い瞳とぶつかって。



「本田サンさ」

「っ、なんですか」

「なんでうちに転校してきた?」

「っ!」



――危なかった。ごほごほ。むせる。

あと一歩タイミングが遅かったら、絶対ホットミルクを噴き出してた。

落ち着け落ち着け落ち着け。



「う、うーんと、一身上の都合で……? あ、あんまり人には言えない理由があって……」



あながち間違ってはいない。

「へえ」怜悧くんの視線は、あっさりとシーザーチキンサンドへ戻っていく。

質問に深い意味はなかったらしい。


転校生にどうして転校してきたのかって、尋ねるのはごく自然なこと。