「はがが、高級ホテル……」
思わずため息が出るほどの内装、インテリアの数々。
KINGのかちっとした雰囲気とは反対に、あらゆるところがきらきらど派手で眩しい。
姫っていうかギャル。
歴代の姫って、もしやばちばちのギャルだったのでは?
扉の内側には、おとといの日付で業者による清掃済みのシートが貼られていて、めくってみると、1週間おきに清掃されていることがわかった。
今は誰も使わない部屋なのに、管理が徹底されててすごいや……。
改めて、身の丈に合わないなあと、ヘンな汗が出てくる。
「しかも、本当にKINGの部屋と繋がってるし……」
扉一枚越えれば怜悧くんの生活領域。
これって、同居と変わらないんじゃ……。
ひとまず荷物をこっちに移動させようと、室内の扉を使ってKINGの部屋に足を踏み入れた直後だった。
「うわ、そっちにいたのか」
ばちり、視線が交わって数秒間思考も動作も停止する。
あれっ、いる。怜悧くんがいる。



