落とされたため息が、ぐさりぐさりと容赦なく胸を刺す。

「はしたなくて本当に、本当にごめんなさい……っ。それではいったん、失礼します……」


いたたまれなくなり、ダンボールを抱えて、そそくさと怜悧くんの部屋を出た。


KINGの隣がQUEENの部屋だから……と。
壁に沿って歩いたら、ピンクゴールドに輝く扉が私を待っていた。


「うわあ、姫!って感じ……」

きらきらど派手。
身の丈に合わないものを目にして、勝手に申し訳なくなってくる。


気にしない、あくまで借りるだけ。私はQUEENじゃないんだから……。


ドアノブに手をかける──が

「うむ……開かない……」

鍵がかかってる。


当然、私は持っているわけもなく……。



「京町くん、たびたびすみません……」

再び、KINGの部屋を訪ねることとなったのです。