「こ、こんばんは~。本田ですが、京町くんは、いますかあ~……」
なんとか6限目だけ出席して、終礼が終わったと同時、逃げるようにして幹部寮までやってきた。
授業をサボりまくる私に先生はお怒りの様子だったから、声をかけられる前にと、とにかく急いだけど。
ここに来るまで、廊下では女の子たちがヒソヒソしながら私のことを見てたし、
疲れるよ~。
はあ……本当の友達が欲しい。
それにしても、怜悧くんいないのかなあ。言われたとおりに部屋に来たんだけど……。
ピン、ポ――ン。もう1回インターホンを押してみるけど、反応はなし。
出直してくるしかないかな……。
踵を返そうとしたとき。
「本田サン。ずいぶん早えーことで」
「ぎゃあっ」
気配もなく現れたのは、他でもない怜悧くんだった。



