「ところでさ~。絢人クン、ゲーム始まってから一言も喋ってないけどどうしちゃったのさー! らしくないねー!」
巫くんがビシッと指をさしてみせる。
あ、言われてみればそうかも!
「べつに。おれはジョーカーが負け札のゲームには、ノれないタチなのー」
「とか言って。今日は端から、勝つ気も負ける気もなかったくせに。黒土のなにか企んでる顔はすぐわかる」
やれやれといった様子で立ち上がった三好くん。
対する黒土くんはにやりと笑うだけ。
「じゃあオレはこのへんで。またゲームしようね、チャンるな」
ひらひら揺れる手に、ぎこちなく頷いて応える。
「あっ、僕もお昼から用事あるんだったー! るなたそ、またねっ。怜悧クンに意地悪されたら、僕のとこ来ていいからねー!」
続いて席を立った巫くんを見送ると、部屋に残るは黒土くんと私だけ。



