──怜悧くんが立ち去ると、
幹部のみなさま方が、なぜか神妙な面持ちでこちらを見ていた。
「るなたそ、だ、大丈夫? 夜は、僕がついてってあげようか……?」
巫くんがわなわなと声を震わせながら、そんなことを言う。
「え、いや……大丈夫です? たぶん、」
確かに、男の人の部屋に呼ばれるって、私にとったらけっこう……いやかなり大したことだけど、怯えるほどの不安があるわけじゃない。
むしろどんな命令が待ってるんだろうと、期待したりもして。
「だって怜悧クンって、女の子には……ねぇ? 恭悟クンも僕の言いたいことわかるでしょ?」
「そうだね、巫の言葉を借りれば“酷”だね」
コク……酷?
「でもチャンるな。昨日の晩は、チャンるなが泣くようなことはなかったんでしょ」
「そりゃそうじゃん! 昨日の夜、怜悧クンは僕と一緒にいたんだもんねー!」
私の代わりに巫くんが答えてくれる。



