うわーっ、うらやましい。
なんて思っていると。
「うをを、怜悧クンも残り2枚だねー!」
巫くんの声に急いで顔を上げる。
怜悧くんも2枚……!?
次に私が引いたら、残り1枚になる。
どうしよう、怜悧くんが勝っちゃうかもしれない。
もしそうなったら、私になにか命令しなきゃいけないわけで……。
どんな命令をされるんだろう……っ。
私を指名したってことは、なにをさせるか、もう決めてるってことだよね?
無表情の怜悧くんの考えはまったく読めないから、どきどきする……。
「なあ、本田サン」
「っ! ごめんなさいぼーっとして! すぐ引きますっ」
「そうじゃなくて。勝たせてやろーか?」
「へ」
怜悧くんが薄い笑みを浮かべて、試すように見つめてくる。



