ゲームっていうからてっきり、RPGとか、そういうのだと思ってたけど。
「思ったより渋いことしてるんだね」
「はは、そうかもね」
次に扉が開いたのは、三好くんが笑ったあとだった。
「怜悧クンだー!」
嬉しそうに声を上げて席を立つ巫くんとは反対に、私は反射的に顔を逸らしてしまう。
顔を見れば蘇る……あの痴態が。
そして、自分のやらかしたことで頭はいっぱいだけど、あれも忘れてない。
夜、ソファでキスされたこと、も……。
「さあさ、早く始めようねー! そうだ、絢人クン、今日はなにを賭けるのっ!?」
るんるんな巫くん。



