「QUEENの試し置きに転校生を選んだって聞いて、早く会いたかったんだ。たとえお試しだとしても、あの怜悧クンが女の子をそばに置くことにしたってのは、かなりの快挙だねー!」
お試しって……そのハナシ本当だったんだと、改めてびっくり。
「るなこって姫って感じじゃ、ぜんぜんないよねぇ」
けらけら笑うのは黒土くん。
「失礼な。と言いたいところだけど、おっしゃるとおりですよね……」
姫って美しく気高いイメージだもん。
今さらながら緊張を覚えていると、銀髪の彼が身を乗り出してきた。
「名前、るなこっていうんだ!」
「あ、いや、これは黒土くんが勝手に呼んでるだけで、本名は月っていうんですけど」
「え~! もう絢人クンってば~、いっつも抜け駆けするんだからさあ! じゃあ僕はなんて呼んだらいいのさー!?」
「ええっ、うーんと、普通に呼んでもらえたらと」
なにが面白くないのか、相手はむすっと顔をふくらませる。
「じゃあ、るなたそでいいや」
「るなたそ!?」
またヘンなのきた!
「たそ」って要る!?



