睨まれるかと思ったのに、意外にもあっさり引き下がってくれてホッとしたような拍子抜けしたような。
すると、4人組の中のショートボブの子が私にそっと近づいてきた。
「本田さん、しつこくしてほんまごめんなあ。あの子、絢人くんのこと好きなんやって。でも滅多に話せへんから、本田さんに絢人くんのタイプとか聞いてほしいなあて、思ってるみたい」
視線をたどった先で、お団子ツインテールの女の子がぽっと顔を赤らめる。
ええっ可愛い……!
「そういうことなら、今度こっそり聞いてみるよ……!」
「えっいいの? 嬉しい~ありがとうっ」
がぜん応援したくなって、特に考えもなく引き受けちゃったけど、いいよね? これくらい。
「黒土くんてやっぱりモテるんだね~」
やっと高校生らしい会話ができたのが嬉しくて、女の子たちに何気なく話題を振ってみれば。
「REDの幹部じゃなかったら気軽に話しかけられるけど、でも逆にこの手の届かなさがいい……みたいな? 複雑なんだよねぇ」
と、お団子ツインテールの女の子。
「うちは三好くんがタイプやねん~。あの優しそうでクズそうな感じがたまらんわあ」と、ショートボブの女の子。



