姿を見ただけでどっと血がたぎる。

私のほうに歩み寄ってくる怜悧くん。


髪が……少し濡れてる。

お風呂上がり……?



「お前な、寝るならベッドで寝ろって言ったろ」

「あ、ごめんなさい……。あの~、もしかして京町くんが運んでくれたの……?」

「ソファから落ちそうになってんの見たら、そーするしかないだろ」



また……醜態をさらしちゃうなんて……。

私ってつくづくいいトコないな。



「お手間をおかけしてほんとにすみません……」
「べつにいいけど寝相悪いのも概大にしろよ。自分の今の格好わかってんの」

「へ……、っあ」


指摘されて思い出す。

あああああああ!!!
そうだよ、トレーナーの下なにも着てないのに……っ。



「俺がめくんなくても勝手に見せてくれるなんて、サービスいいよな、ほんと」

「どえっ、そんなつもりは……! てゆーか、見っ……!?」


もお~~だめだ!

羞恥で頭がおかしくなっちゃいそう! いっそ埋めて!