それに、QUEENでもない女がここにいるって知られるのもまずいだろうし。
仕方がないなら従うことにする。ここはちょうど玄関から死角になっている。
私がソファに座ったのを確認して、怜悧くんは扉のほうに歩いて行った。
……誰だろう。
ここはRED KINGDOM幹部専用の寮で、部外者は一切立ち入ることができない。
だとすれば、訪ねてきたのは──。
「あれ。開けてくれるんだねー!」
「あのままうるさく叩かれ続けたらたまんねぇだろ。手短に済ませろよ」
やがて話し声が聞こえてきて、こっそり聞き耳を立てた。
相手の声に……聞き覚えはない。
口調も。気だるげな黒土くんでもないし、品のいい三好くんとも違う。
「例の案件の男、所持のスマホはやっぱ飛ばしだったんだよねー。けど、ヤツを匿ってた野郎の尻尾は掴んだよ!」



