放心することおよそ5分。
きゅ、とお湯を止めて打開策を考える。
どう頑張ったところで、下着がないって現実は変わらないから、どうにかやりすごす他なくて。
ブラとキャミは、まあなんとかって感じだけどショーツがないのは
……さすがに無理では?
浴室を出ると、棚の上に紺色のトレーナーが1枚、バスタオルが1枚置いてあるのが目に入った。
バスタオルで体を拭きながら、もう一度トレーナーを見る。今度は凝視。
どう見ても1枚、だね。
えっと──下にはくものは……?
もうオワッタと思いながらひとまずトレーナーに腕を通して、その3秒後、ほっと安心する。
よかった、太ももも辺りまで隠れた……っ。
そうだ、怜悧くん身長高かったもんね!
トレーナー1枚で、制服のスカート丈くらいあるよ。ぶかっとしてるし、生地も分厚いし、体のラインが出る心配もない。
よしよし、これなら下着がなくても、なんとかやりすごせそう……!
――と思ったのが、3分前のハナシ。



