──さて、さて落ち着いて。
もういっかい、状況を整理しよう。
水をかけられて今ここにいるわけだけど。
親切にシャワーと、着替えのトレーナーまで用意してもらってるわけだけど。
今、ふいに。
あるひとつの不安が浮かび上がってきた。
うぉんうぉんうぉんと動く洗濯機の音──。
私の制服、下着もろともあの中で回っている。
下着もろとも……。
そう。下着も、回っている。
怜悧くんが用意してくれたのは、トレーナーの……上下? かな?
それはとてもありがたいことだけれど、私はなにかを忘れている。
いや、もう本当は気づいてるのっ。
やっちゃったことに気づいてる。
シャワーで温まったはずの体が、さーっと冷えていく感覚がした。
浴室を出たあとに着る、下着が──────がない。



