「.........がと...........................」
















「おま、ふざけんなや!遅刻して来たうえに何も知らんやと?」

「だって知らないもんは知らないなぁ♡ねー、京都さん!」

「そうですね。知らなかったのならば、仕方ありません。今からまた教えてあげますので大丈夫ですよ」

「わーい!京都さんさいこぉー!」

「ちょ!京都、甘やかしすぎやで!?東京、このままやともっとダメダメになるやん!」

「何それ!元からダメダメって言ってるように聞こえるんだけど」

「そうや言うとるんや!そもそも、お前のその女装癖はどうにかならんのか!アホか、男やのにワンピース着て何が楽しい?」

「んー、男が釣れることかな♡」

「うわ、クズやん!最低野郎や、こいつ」

「うるさいなー。大阪だっていつまでたってもそのままだとシワが増えるよー」

「おまっ!」

「お二人とも落ちついてください!東京くんの女装は今に始まったことじゃないでしょう?」

「なんで京都はそんなに東京に優しいん?他の奴には普通に叱ったりもしとるやんか!」

「で、でも東京くんは別にそんなに悪いことはしてないですし」

「遅刻しとんでこいつ!挙句の果てにワンピースとかふざけすぎやろ!?合コンにでも来た気でいるんか!」

「仕方ないよー、俺は愛されてるからね!」

徐々に声が大きくなり近所迷惑にもなりうる程の口論が繰り広げられる。でも誰も気づかない。気づくことができないのだ。

「にしてもここどこ?」

「人間に見つからないように関係者以外は通れないようになっとる」

「へー、そういや"日本"は見つかった?」

「おま、今話すんか!?結構あかん話やで!」

「って言ってもお前と京都さんと俺の3人しか居ないからいいじゃん!」

「はぁー、これやから無神経な奴は嫌いなんやわ......」

「で!どうなの!」

「そう簡単に見つかるわけないやろ!」

「何処にいるんでしょうね。外国に行くことは禁じられてますし......」

「いっそのこと神様にでもお祈りしとく?」

「それで見つかるんやったら苦労はせぇへんわ!」

「じゃあ、どうするんー」

「何とかして外国の"俺ら"と接触すればいくつかヒントはあると思うやけどなぁ」

「そうですね、コレばかりはなんとも......」

都道府県の擬人化が居るように世界には様々な擬人化が存在すると言われている。その中の国や都道府県(州)なども存在する。そいつらはなんらかの原因で消滅したり、人間になったり、病気になったり、元気になったりと不思議な存在なので様々な現象が起こる。都道府県はその中にいる人達により性格や見た目など全てが決まってくる。

「そうそう、また新しいことが頭にあったんだけど俺らの身長って人間の平均身長なんだって!」

「あー、だからお前、俺よりチビなんやなー」

「あ、私も少し東京くんより高いです。大阪さんには劣りますが」

「うっせ、身長ぬく機会なんかいくらでもあるもんねー!」

「にしても”日本”てほんと姿を見せる気ないよね」

「でもなんで禁じられとらんのに会いにこうへんのやろ」

「本当は禁じられているんじゃないんですか?私達も自分のことは徐々に分かる感じですし......」

「あ!ならさー」