あまりに可愛くて、見惚れてしまう。


……っ、ぼうっとしてる場合じゃない……っ。


俺が見惚れているように、周りにいる男たちも静香先輩に完全に目を奪われている。

俺の静香先輩なんだから、見るな。

そんな独占欲が込み上げて、すぐに静香先輩に駆け寄った。



「静香先輩……!」

「あっ……!」



俺を見て、嬉しそうにぱあっと顔を明るくした静香先輩。

まるで親鳥を見つけた雛鳥のような安心しきった笑顔に、心臓が大きく高鳴った。

うわ、最悪。

今の笑顔、他のやつらにも見られた……。



「和泉くんっ……!」



笑顔のまま、一直線にかけよってくる静香先輩。

それは……可愛すぎる……。



「和泉くん、お待たせしましたっ……」