「まあ何はともあれ、よかったわ。静香がマネージャーのこと、考えてくれて」



その言葉に、うんっと頷いた。



「本当に入ってくれるの?」

「わ、私でよかったら、是非」

「ありがとう。じゃあ今日の放課後早速、佐倉先輩のとこ行きましょ」




そうして、放課後にお話しに行くことになった。




* * *




佐倉先輩とは、今は先輩後輩として仲良くしてもらっている。

前と変わらずに挨拶をしてくれたり、優しく接してくれる佐倉先輩は本当に器がでかい人だなと感心していた。


だからこそ……私は、あんまり警戒心を持っていなかった。

告白のことやファーストキスのことも……最近のことなのに、記憶が薄れつつあったんだ。






放課後になり、佐倉先輩のいる部室へ向かっている最中、タイミングよく前方に先輩の背中が見えた。



「佐倉先輩!」



リナちゃんの声に、佐倉先輩が振り返る。