サアァっと、全身の血が引く。
『…どこか、苦しいのか?』
『…っ、身体、がっ…』
『……身体が、どうした?』
『…苦、しいよっ…』
ーーーこいつ、何か飲ませやがったな…。
「チッ…!」
たまらずに叩いたパソコンが、形を歪めた。
それでも収まらず、前の座席を思いっきり蹴り飛ばす。
ああ、どうして俺の邪魔をする。
俺はただ、桜を俺だけのものにしたいだけなのに。
俺だけに愛されて、俺だけに触れられて、俺だけを想って…欲しいものは、桜しか存在しないのに。
『苦しいなら、ボタン、緩めようか』
『…っ、や、やめっ、て…』
弱々しくも抵抗する桜の声が聞こえて、もう気が気じゃなかった。

