そう思った時、がっ君がわたしに覆い被さるよう、ベッドに身体を乗せた。 押し倒されるような体勢になり、ぼうっとがっ君を見つめる。 「大丈夫。俺に任せて……桜の熱、冷ませてあげる」 ……え? 「ほ、ほんとっ……?」 わたし、ちゃんと治るのっ……? 「ああ。だから……全部俺に委ねてね。 ……お仕置きはその後だ」 そう言ったがっ君の瞳には、怒りの影が揺れていた。