がっ君の部屋に連れて来られて、そのまま寝かせられた。
わたしの顔色を伺うように、がっ君が前髪を手で退ける。
触れた拍子にまた恥ずかしい声が漏れてしまって、羞恥でどうにかなりそうだ。
「相当強い薬を飲まされたみたいだな……」
やっぱり、薬、だったんだっ……。
なんの薬かはよくわからないけれど、がっ君がそういうなら間違いない。
「がっ君、少し、ひとりに、してっ?」
薬なら、放っておけば身体の熱も引くかもしれない……
これ以上恥ずかしい姿を見られたくなくて、ひとりでこの熱が冷めるのを待とうと思った。
「……どうして?」
「わたし、今、おかしいからっ……」
「ダメだよ……放っておいても、酷くなるだけだから」
そう、なの?
……それなら、どうしたらっ……わたしずっと、苦しいの治らない……?