「桜子、俺と一緒に家に帰ろう」
確かに、お兄ちゃんと二人で、今はこの家にいたくないっ…。
こくり。頷けば、がっ君はわたしを気遣うように、額に優しく口づけを落としてくれる。
薬のせいだろうか、そんな軽い刺激にさえも、感じてしまう。
いやだ、恥ずか、しいっ…。
「はっ…ダメ、声がっ…」
「…………家に帰るまで我慢できるか?とりあえず、車に行こう」
動くたびに、がっ君の身体が触れるたび、頭がおかしくなる。
訳のわからない衝撃から堪えるように、自分の身体を抱きしめた。
「桜、少し横になる?」
車のソファにわたしを座らせてくれたがっ君に、首を左右に振った。
「大丈夫、だから……がっ君、離れ、て……」
今、近づかれたらたまらない。

