【完】君は狂った王子様。Ⅱ


「っ、ふっ…かーわいい、声…」



こ、これ、なにっ…?

息、出来ないよ…っ。

がっ君の胸を叩くと、髪を優しく撫でられ、もう片方の手で耳を弄られる。



「鼻で息して」



キスの合間の言葉に、言われた通り息をした。



「そう…いーこ…」



だ、ダメっ…もう、なんにも考えられなぃ…。


ふわふわして、くらくらして、ただ目を閉じがっ君にされるがまま。

がっ君は口内を蹂躙する舌を止め、あろうことか、それをわたしの舌に絡めてきた。

触れ合ったところが、ぞくぞくして漏れる声が止まらない。



「はっ、…んぅっ…」



がっ君はとても満足気な様子で「フッ…」と笑い、ますます動きを加速させた。