わたしは決まってオムライスを頼んでいたので、洋食が献立に並ばないこの家で、わたしの好物がオムライスであることを、お兄ちゃんは知っていた。


わぁ〜っ、美味しそうっ…!


オムライスに目を輝かせるわたしからは、さっきの会話なんてもう何処かへ飛んで行っていた。





「ごちそうさまでした!美味しかった…!」



お兄ちゃん、料理上手だなぁ…。

何も無くなったわたしのお皿を見て、お兄ちゃんは嬉しそうに微笑む。



「それはよかった」



やっぱり、一人暮らしだから料理とかも毎日自分で作るのかな?

…いや、お兄ちゃんホームステイって言ってた気がする…どうなんだろう?

とにかく、料理が得意なのは確かだ。