「お願いしますって…ふふっ、なんだかいけない気分になるよ」
わたしの返事に、がっ君は息苦しそうな声を出す。
「はぁっ…どうしよう、興奮してきた…」
がっ君の手が、優しくわたしの額に重ねられ、前髪を掻き上げられた。
そのまま額に軽いキスをされ、甘い眼差しで見つめられる。
その瞳で見つめられるだけで、溶けちゃいそうなほど顔が熱くなった。
は、恥ずか、しい…っ。
「桜は何もしなくていいからね。ただ、俺を受け入れて…」
がっ君の指が、わたしの唇に触れた。
緊張で、身体が強張るわたし。
「そんなに力まなくてもいいよ。唇、開いて…?」
こくり。
頷いて、恐る恐る唇を開いた。
「ふふっ、かわいいなぁもう。…大丈夫だよ、ただただ気持ちよくしてあげるから…」

