「う、うんっ…」
大人しく、手を繋いだままお兄ちゃんについていく。
その間、女の子たちからの痛いほどの視線を感じて、わたしはがっ君のことで落ち込んでいたのも重なり、ずっと下を向いていた。
せっかくお兄ちゃんと仲直り出来たのに、今度はがっ君と気まずくなっちゃった…。
車の助手席に乗ると、お兄ちゃんが車を発進させた。
怒ってたかどうかは確かじゃないけど、不機嫌だったのは…確かだ。
わたしがお兄ちゃんについてきたから、怒ってる…?でも、がっ君はそんなことで怒ったりしないし…
わかんないけど、でも…胸が痛い…。
さっき別れたばかりなのに、がっ君に会いたくてたまらない。
会って、怒らせてしまった理由を聞いて、ごめんなさいをしたい…。

