「が、がっ君っ…!」

「朝から桜に可愛いこといっぱいされて…もう我慢の限界」

「…んぅっ…」



不意打ちのキスに、わたしは驚きながらも、がっ君を受け入れたのだった。



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「ぷはっ…」

「あはは、苦しかった?目が涙目で…可愛い。あぁ、おかしな気持ちになってきそうだ…」



な、何言ってるのがっ君…!


散々キスの雨を降らし、満足したのか、がっ君は嬉しそうに微笑んでわたしの手を握る。



「さ、名残惜しいけど降りようか?」



う…そんな嬉しそうな顔されたら、文句も言えなぃ…。

学校について、車を降りるとわたしはとある異変に気付く。


あれ…?


正門から入って、校舎までの道を歩く。

その間、誰もがっ君に声をかけてくる人はいなかった。