「よしよし、大丈夫だよ」
優しい声。
大好きな声。
いつもわたしを甘やかしてくれる、大切にしてくれるがっ君が大好き。
「大好きっ…」
心の声と、口から零れた声がシンクロした。
すりすりと胸に頬を擦り付けると、がっ君は「ふふっ」と笑う。
「朝からそんな可愛いことを言って…一体どうしたの?寂しかった?」
「うん…っ」
「はぁっ、かわいいな…。寂しい思いをさせて、ごめんね」
わたしよりも強い力で、抱きしめ返してくれたがっ君。
さっきまでの嫌な気持ちがあっという間に消えていって、今はがっ君が与えてくれる愛情を全身で感じていた。
わたしにとっては、世界一素敵な恋人…っ。
お兄ちゃんでも、がっ君のことを悪く言うのは許さないもんっ…。

