【完】君は狂った王子様。Ⅱ



密着しないと二人では入れないので仕方ないけど、お兄ちゃんの吐息が耳にかかるほどの近さ。

後ろから抱きしめられるような体勢になって、思わず身をよじった。



「わたしも、お兄ちゃんの方向こう…!」



後ろからぎゅっ、はちょっと恥ずかしいから、お兄ちゃんと向き合うように体勢を変えた。



「こうして二人で眠るの、久しぶりだな」

「うん!昔はよく一緒に寝てたもんね」



中学生の頃は、それこそ毎日のように寝ていた。



「…くしゅんっ…!」



うっ…くしゃみでちゃった…。

寒くて、身体がぶるりと震える。



「大丈夫?寒い?」

「ううん、大丈夫だよ」



そう返事をすれば、お兄ちゃんはわたしを自分の胸へ抱き寄せた。



「もっとこっちにおいで。ほら、こうすれば暖かいだろ?」



ぎゅっと抱きしめられ、暖かい温もりに包まれた。