密着しないと二人では入れないので仕方ないけど、お兄ちゃんの吐息が耳にかかるほどの近さ。
後ろから抱きしめられるような体勢になって、思わず身をよじった。
「わたしも、お兄ちゃんの方向こう…!」
後ろからぎゅっ、はちょっと恥ずかしいから、お兄ちゃんと向き合うように体勢を変えた。
「こうして二人で眠るの、久しぶりだな」
「うん!昔はよく一緒に寝てたもんね」
中学生の頃は、それこそ毎日のように寝ていた。
「…くしゅんっ…!」
うっ…くしゃみでちゃった…。
寒くて、身体がぶるりと震える。
「大丈夫?寒い?」
「ううん、大丈夫だよ」
そう返事をすれば、お兄ちゃんはわたしを自分の胸へ抱き寄せた。
「もっとこっちにおいで。ほら、こうすれば暖かいだろ?」
ぎゅっと抱きしめられ、暖かい温もりに包まれた。

