【完】君は狂った王子様。Ⅱ



未成年のわたしには、そういうのわからないや…。



「お兄ちゃん。わたしもそろそろ寝るね」



眠たくなってきて、目をごしごしと擦る。

今日は、楽しかったなぁ…

がっ君とゆっくり過ごして、お兄ちゃんも帰ってきてくれて…

そんなことを思いながら、がっ君とした『大人のキス』を思い出し、顔が熱くなる。

…わ、忘れよう…!


恥ずかしくって、頭の中の記憶を追い払う。



「どうした、百面相して?」

「えっ…!な、なにもないよ!おやすみっ…!」

「待って桜子。今日は一緒に寝ようよ」

「え?一緒に?」

「俺のベッド埃被ってるだろうから、明日干そうと思って…今日は桜子のベッドで一緒に寝たらダメか?」



そっか、長い間使ってないベッドで寝るのは、抵抗あるよね。

特に悩む時間も要さず、首を縦に振る。



「うん!一緒に寝よう」

「ありがとう。母さんと父さんを寝室に運んだら、桜子の部屋に行くよ」



お兄ちゃんは、笑顔でわたしの頭を撫でた。