未成年のわたしには、そういうのわからないや…。
「お兄ちゃん。わたしもそろそろ寝るね」
眠たくなってきて、目をごしごしと擦る。
今日は、楽しかったなぁ…
がっ君とゆっくり過ごして、お兄ちゃんも帰ってきてくれて…
そんなことを思いながら、がっ君とした『大人のキス』を思い出し、顔が熱くなる。
…わ、忘れよう…!
恥ずかしくって、頭の中の記憶を追い払う。
「どうした、百面相して?」
「えっ…!な、なにもないよ!おやすみっ…!」
「待って桜子。今日は一緒に寝ようよ」
「え?一緒に?」
「俺のベッド埃被ってるだろうから、明日干そうと思って…今日は桜子のベッドで一緒に寝たらダメか?」
そっか、長い間使ってないベッドで寝るのは、抵抗あるよね。
特に悩む時間も要さず、首を縦に振る。
「うん!一緒に寝よう」
「ありがとう。母さんと父さんを寝室に運んだら、桜子の部屋に行くよ」
お兄ちゃんは、笑顔でわたしの頭を撫でた。

