【完】君は狂った王子様。Ⅱ




「それじゃあ……ご褒美ちょうだい」



……?



「ご褒美……?」

「試合に勝ったら、ご褒美くれるって約束しただろう?」

「あっ……」



そういえば、そんな約束したような……!

忘れっぽいわたしは、どうやらまた忘れてしまっていたらしい。

申し訳ないと思いながら、がっ君を見つめ首を傾げる。



「なにがほしいの……?」

「なんだと思う?」

「うーん……がっ君の欲しいものかぁ……」

「モノじゃないよ」

「モノじゃない……?」

「名前、呼んで」

「名前?」

「うん。俺の名前、知ってるでしょ?」



……そ、それは、知ってるけど……ご褒美に、名前を呼ぶの?

それって、ご褒美なの……?

よくわからないけど、がっ君が早く早くと催促するような瞳で見つめてくるので、恐る恐る口を開く。