「それじゃあ……ご褒美ちょうだい」
……?
「ご褒美……?」
「試合に勝ったら、ご褒美くれるって約束しただろう?」
「あっ……」
そういえば、そんな約束したような……!
忘れっぽいわたしは、どうやらまた忘れてしまっていたらしい。
申し訳ないと思いながら、がっ君を見つめ首を傾げる。
「なにがほしいの……?」
「なんだと思う?」
「うーん……がっ君の欲しいものかぁ……」
「モノじゃないよ」
「モノじゃない……?」
「名前、呼んで」
「名前?」
「うん。俺の名前、知ってるでしょ?」
……そ、それは、知ってるけど……ご褒美に、名前を呼ぶの?
それって、ご褒美なの……?
よくわからないけど、がっ君が早く早くと催促するような瞳で見つめてくるので、恐る恐る口を開く。

