【完】君は狂った王子様。Ⅱ



決して喧嘩をしていたつもりは無いけれど、わたしの気持ちが伝わったようで酷く安心した。


優しい優しいがっ君。

わたしのお願いを、我がままを、いつだって受け入れてくれる。


……大好き。



ーーーーキーンコーンカーン。



「……一限目、始まっちゃったね」

「ほ、ほんとだっ……!早く行かなきゃ!」

「そうだね。……桜」

「なあに?」

「帰ったら、話をしようか」



は、なし……?

何の?



「お兄さんの話。……きちんと話すって、約束したからね」



どきり、と、心臓が嫌な音を立てる。


あの日から今日まで、ずっと目を瞑っていた。

あの後、お兄ちゃんがどうなったのか。